プロジェクト

Burpプロジェクトは、タスクや対象アプリケーションごとに異なる作業の管理に使用されます。2種類のBurpプロジェクトが作成できます:

永続化フレームワークの動作上プロジェクトファイルの保存は、ネットワークドライブではなくローカルドライブを推奨します。

プロジェクトファイル

Burpプロジェクトファイルには、作業中のすべてのデータと設定が保持されます。作業している間、ファイルにデータが追記されていきます。作業終了時に明示的に"保存"をする必要はありません。

開始ウィザードまたはコマンドライン引数を使用して、既存のプロジェクトを開けます。Burpはプロジェクトのデータと設定を再読み込みし、中断したところから作業を再開できます。

アプリケーションによっては大量のデータが生成される場合があり、プロジェクトファイルのサイズが非常に大きくなる(たとえば、数ギガバイト)可能性があります。Burpのプロジェクトファイルを使用する場合、空きディスク領域が十分か確認してください。

プロジェクトのコピーを保存

Burpメニューからプロジェクトのコピーを保存を選択すると、現在のプロジェクトのコピーを、新しいプロジェクトファイルに保存できます。

新しいプロジェクトファイルにデータを保存するツールの指定や、スコープ内アイテムのみ保存するかを選択できます。

プロジェクトスコープを詳細に設定し、より小さなプロジェクトファイルを作成したい場合や、不要なデータを削除したい場合に、この機能が便利です。

新プロジェクトの保存中も継続してBurpを使用できますが、保存中のデータに対して操作を実行すると、データの破損を避けるために若干の遅延が発生する可能性があります。

Burp Collaboratorの識別子を保存

プロジェクトに関連付くBurp Collaborator通信を検索する際に使用する一意な識別子を、プロジェクトをコピーする際にプロジェクトファイルに保存するかどうか、プロンプトが表示されます。2つのBurpインスタンスで同じ識別子を共有し作業すると、Collaboratorベースの診断項目を見逃す、または正しく報告されない可能性があります。プロジェクトファイルを他人に渡すつもりで、かつ進行中のそのテストに関連付くCollaborator通信の詳細を彼らに受信させたくない場合は、Collaboratorの識別子を含めないでください。

プロジェクトのインポート

ディスクベースのプロジェクトを使用している場合、Burpメニューからプロジェクトのインポートを選択すると、別プロジェクトを現在のプロジェクトにインポートできます。

プロジェクトファイルから、どのツールのデータをインポートするか選択できます。

プロジェクトのインポート中も継続してBurpを使用できますが、インポート中のデータに対して操作を実行すると、データの破損を避けるために若干の遅延が発生する可能性があります。

破損したプロジェクトファイルの復元

プロジェクトファイルは破損することがあります。Burpがクラッシュした場合や、新しいバージョンのBurpで作成されたプロジェクトファイルを開いた場合に、破損する可能性があります。

破損したプロジェクトファイルを開こうとすると、Burpは自動的にプロジェクトファイル復旧ツールを開きます。これにより、破損したプロジェクトファイルから復元したデータを使用した、新しいプロジェクトファイルが作成されます。

パスを含むファイル名を入力し、データ復元を開始をクリックしてください。

既存のプロジェクトファイルを選択すると、その内容は上書きされます。

Burpは、破損したプロジェクトファイルから可能な限りデータを復元し、新しいプロジェクトファイルに保存します。復元されるデータの量は、プロジェクトファイルの破損度合いによって変わります。復元されたプロジェクトファイルは、通常よりもサイズが大きくなる場合があります。